研究課題/領域番号 |
18K18520
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
遠藤 智美 (水落智美) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 流動研究員 (90568859)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | オノマトペ / 知覚 / 感覚 / 日本語 / 形容詞 / 共感覚的比喩 / 感覚統合 / 言語 / MRI / 機能的MRI / 共感覚的表現 |
研究成果の概要 |
当初は脳機能計測実験を実施する予定であったが、刺激の選定に時間を要したこと、COVID-19による実験中断のため実施できなかった。 しかし、刺激選定の際に実施したエントロピー(情報の曖昧さの指標で、数値が高いほど多くの名詞と共起する)算出では、状態を表すオノマトペはエントロピーが低く、触感を表すオノマトペはエントロピーが高く、語自身の意味により情報の曖昧さが異なることを示した。また、オノマトペと、オノマトペと同義の形容詞を用いた語の持つ印象についての調査は、オノマトペの持つ語の印象がより具体的なため、異なる感覚と関連する名詞を修飾した際に、句の与える違和感が形容詞よりも大きくなることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、刺激の選定に時間を要したこと、COVID-19による実験中断により、脳機能計測実験の実施には至らなかった。 しかし、刺激選定のために実施したエントロピー算出や、語の印象調査は、両者とも対象となる語は従来の研究に比べて多い。また、得られたデータに対し、クラスター解析や相関解析などを行い、語と感覚との結びつきや、語句の与える印象のみならず、オノマトペの語義による情報の曖昧さの違いや、オノマトペと形容詞のもつ印象の具体性による異感覚間の語からなる句における違和感の違いを数値で示すことができた。本来主観的であるこれらの指標を客観的に示した本研究の成果は大きな意義があると考える。
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