研究課題/領域番号 |
18K18544
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
丹羽 雄一 中央大学, 理工学部, 助教 (20705371)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 沖積層 / 放射性炭素年代 / 地殻変動 / 河川地形 / 河川堆積物 / 地形分類 / 海面高度 / 氾濫原 / 14C年代 / デルタ堆積物 / 沖積平野 / 地形 / 表層地質 / 古地震 / 河川 / 地形・地質 |
研究成果の概要 |
災害に関連した自然現象の復元手法の構築を目的として、青森県八戸市の馬淵川下流域の沖積平野(八戸平野)を主とする沖積平野で、沖積層研究、古地震研究、河川地形研究の融合的な調査を行った。1)沖積層研究と河川地形研究の手法を融合させることで、沖積平野の地形面区分が不明確であった八戸平野において、明確な判読基準かつ、堆積過程の情報に基づいた地形分類に成功した。2)また、1)に古地震研究の視点を導入することで、同平野の地殻変動傾向の推定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「沖積平野における地殻変動傾向の推定」は、厚い堆積物の被覆によって、変位基準面の認定が困難な場所において、過去の大地震に関連した地殻変動の解読手法の有用性を例証したという意味を持つ。こうした手法を確立させることで、より多くの場所で地震に関連した自然現象の解読が期待できる。また、「明確な判読基準かつ、堆積過程の情報に基づいた沖積平野の地形分類」は、人口集中地域における水害や地震災害リスクの空間予測力の向上をもたらし、災害時の人々の適切な避難行動に結びつくという点で学術的のみならず社会的に意義深い。
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