研究課題/領域番号 |
18K18665
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鳥谷 真佐子 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (90420819)
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研究分担者 |
阿児 雄之 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (00401555)
野口 淳 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (70308063)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 博物館評価 / 価値循環 / フレームワーク / システムズエンジニアリング / システムデザイン / 博物館 / 活動評価 / システムデザイン・マネジメント / ワークショップ / 価値分析 / 体験学習 / 顧客価値分析 / 文化資源マネジメント / システムエンジニアリング / 評価 |
研究成果の概要 |
本研究では,博物館が,従来までの設置者-運営者-来館者間の関係性のみならず,多様なステークホルダーとの関係性構築における新たな価値提供や,収益化の可能性を考えた上で活動評価を行うことができるような評価方法を提案した。システムズエンジニアリングの考え方を取り入れ,博物館ミッションから詳細な活動を段階的に分解するイネーブラーフレームワーク,ステークホルダー間の価値循環を可視化する顧客価値連鎖分析を組み合わせ,評価項目を導出するフレームワークを作成した。また,この作成過程で関係者間のディスカッションを促し,博物館の課題や可能性について,多様な気づきをもたらすことができることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミッションとステークホルダーの関心事項を考慮し,両視点を統合することで,体系立てて評価項目を作ることのできるプロセスを設計することができた。本手法の評価者である協力機関の学芸員からは,評価項目作成にあたっての考えを整理することができたとの感想を得ることができた。また,本手法の効果検証を行う中で,評価項目作成過程において参加者らが館の課題や存在意義,新たな価値創出の可能性に気づくことができるというメリットがあることが明らかになった。各博物館の独自の価値とは何かを明確にし,それにより新たな収益化の方法や地域経済への貢献といったことも考えることができるようになるのではないかと考えている。
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