研究課題/領域番号 |
18K18674
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
赤松 信彦 同志社大学, 文学部, 教授 (30281736)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 語彙学習 / バイリンガル・レキシコン / 心内辞書 / バイリンガルレキシコン / 概念形成 / 外国語学習 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、外国語学習者のバイリンガル・レキシコンがどのような過程を経て発達するのかを解明することである。特に、母語(L1)によって獲得された概念(L1概念)を通して学習される外国語(FL)の単語が、L1概念にはない、FL単語固有の概念(FL概念)と結びついていくメカニズムについて研究する。また、2言語間の相互作用という観点から、新たなFL概念が既存のL1概念に与える影響についても探求する。本研究の学術的問いは次の3点である。(1) 使用する機会や場面が限定されている外国語学習において、L1概念はFL概念の形成過程にどのような作用を及ぼすのか。(2) 単語の指示対象が持つ外見的特徴と内面的特徴はFL概念の形成において異なる影響を及ぼすのか。(3) 新たなFL概念形成の過程で、既存のL1概念は変容するのか。 本年度は、単語の指示対象が持つ内面的特徴とFL概念の形成に関する調査を実施するため、学習プログラムで使用する項目を開発した。具体的には、親密度の高い野菜や果物を30項目、親密度の低い野菜や果物を10項目、合計40項目を選定し、各項目の画像を作成した。外見的には親密度が低いが内面的には親密度が高い項目については、画像加工ソフトウェアを使用し、親密度の高い項目の外見を加工し作成した。野菜や果物を示す学習対象語は、5文字からなる英語非単語とした。これら非単語は、英単語の綴りと発音の関係性を基盤とした単音節語で、発音と綴り字の関係性(音素数、実存する英単語との音韻的類似度など)を統一した40語を作成した。学習プログラムはQualtrics社のonline調査サイトを利用し実装した。しかし、当初予定していたデータ収集に関しては、度重なる新型コロナウイルス感染症の影響により実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度に予定していた、単語の指示対象が持つ内面的特徴とFL概念の形成に関するデータ収集は、新型コロナウイルス感染症の影響のため実施出来なかった。このため、研究プロジェクトの進捗状況は大きく遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
単語の指示対象が持つ内面的特徴とFL概念の形成に関する学習効果を検証するための実験課題の開発を2023年4月-7月に行い、データ収集は10月-12月に実施する予定である。2024年1月-3月は、2021年度収集したデータ(単語の指示対象が持つ外面的特徴とFL概念の形成の関係性)と併せ、総合的な考察を行う。
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