研究課題/領域番号 |
18K18725
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分13:物性物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 孝彦 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20241565)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ノイズスペクトロスコピー / 分子性物質 / プロトン / 分子性有機導体 / ノイズ / プロトン運動 |
研究成果の概要 |
本研究では,プロトンダイナミクスと結合・連動するパイ電子系電荷ダイナミクスが顕著に発現する強相関電子系分子性物質を対象物質として,コンダクタンスノイズの精密検出手法を構築し,プロトンダイナミクスと連動した分子末端エチレン基振動とパイ電子結合により発生するノイズ測定に成功した.明確な2準位状態のコンダクタンスゆらぎによるローレンツ型ノイズが,1/fタイプのノイズスペクトルに重畳する状態を観測し,ナノスケールの極性領域が形成された電気分極状態となることをノイズスペクトロスコピーにより解明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究によるノイズ観測手法の確立およびパイ電子系ノイズ発生と電子状態の相関解明・発見は,ノイズスペクトロスコピーが電子的な強誘電性を生み出す分子性物質の物性物理解明に有効であることを明らかにした.さらに,生体系電子機能性の解明と機能模倣を目指す研究を実施する上で,ノイズスペクトロスコピーは,プロトン運動や構造ゆらぎと連動する電子伝達を調査するための高感度な観測ツールとなることを示すことができた.
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