研究課題/領域番号 |
18K18745
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分13:物性物理学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
村上 洋 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 主任研究員 (50291092)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
|
キーワード | 逆ミセル / フレーリッヒ / 誘電体モデル / ボーズ・アインシュタイン凝縮 / 細胞 / マイクロ波 / テラヘルツ / 分光 / 振動分光 |
研究成果の概要 |
フレーリッヒの細胞モデルは、細胞中で代謝エネルギーを使って、ボーズ・アインシュタイン凝縮のように巨視的な電気分極振動が発生する。正しければ細胞中の生体機能研究が大きな修正を迫られる革新的な理論である。しかし、細胞の複雑さのためこのモデルの検証は困難であった。我々は、逆ミセルという、構成要素が格段に少ないモデル細胞を構築し、マイクロ波エネルギー注入を用いて検証研究を行った。逆ミセル中の水が異常な熱発生現象を示した。逆ミセル中でフレーリッヒが予想するような動的な転移現象を検証するための実験条件を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半世紀近い未解決問題であり生命の基礎となる仕組みを与えるフレーリッヒの細胞モデルが、実験的に実証されれば大きな学術的及び社会的衝撃を与え、生命研究にブレークスルーを起こすと考えられる。本研究はその物理的核心部分の検証を目指した。理論モデルに対応する実験条件の探索が検証の鍵であり、本研究の成果はそのモデルの物理条件を満足する系を構築し実験条件の候補を見つけたことである。これにより検証研究に一つの道筋がついた。
|