研究課題/領域番号 |
18K18756
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分14:プラズマ学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
酒井 道 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (30362445)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | プラズマ / メタマテリアル / 迷路探索 / 関数近似 / 学習機能 / 知能 / 非線形 |
研究成果の概要 |
プラズマをハードウェアとして用いて、「知能」(解の探索機能、学習効果による関数系実現、と仮定)的な振舞を実現した。弱電離プラズマが保持する知能性(電離現象における探索的要素、非線形性)に関する性質を明らかにし、それを通して、弱電離プラズマの新規応用の可能性探索と、知能性に関わる様々な自然・社会現象への視点の再発見への橋渡しを行った。より具体的には、解の探索機能としては、迷路(通路の枝分かれと行き止まりの構造の組み合わせ)を解くことに成功し、また学習効果による関数系実現については、プラズマとメタマテリアルのアレイ構造の生成機能におけるニューラルネットワーク機能の基本原理確認を遂行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの学術的思考の流れ(専門化に平行した精緻な研究の推進)と明らかに異なる方向性を示すものだろう。プラズマ科学の分野において、関連の従来研究を見出すのは難しい。そして、プラズマのような曖昧模糊としたもので知能性を証明することで、曖昧模糊としているからこその可能性、として、さらに他分野にも波及しうる普遍的で大きな学術的思考の転換を誘起しうると考えられる。複雑ネットワーク分野における巨視的で俯瞰的なものの見方、生態系の多様性の検討など、本研究と同様の概念に基づく研究も広がる兆しがあり、その流れを生み出す意味でも、挑戦的研究としての価値があると考えている。
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