研究課題/領域番号 |
18K18846
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分21:電気電子工学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 / メラノーマ / 転移抑制 / 活性種 / 癌 |
研究成果の概要 |
放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズマで向上できるかを調べた実験では、明確な効果が得られた実験と、効果が得られない実験とがあった。プラズマ照射条件を最適化すれば、プラズマの効果がさらに明確に示される可能性を示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラズマによる癌の転移抑制に関わる実験を2種類行い、いずれも明確な効果、あるいはプラズマの効果を否定しない結果が一部得られたが、効果がみられない結果も多く観測された。しかし、プラズマの照射条件はまだ最適化しておらず、この最適化を行えばプラズマの効果は向上するため、一部でもプラズマの効果を示唆する結果が得られたことは、今後のプラズマ癌免疫治療の研究における一つの指針を示すことができたといえる。
|