研究課題/領域番号 |
18K18956
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大場 正昭 九州大学, 理学研究院, 教授 (00284480)
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研究分担者 |
杉原 真司 九州大学, アイソトープ総合センター(箱崎地区), 准教授 (10253402)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | セシウム吸着 / リポソーム / プルシアンブルー / 金属錯体 |
研究成果の概要 |
プルシアンブルー (PB) は高いセシウム吸着能を示す配位高分子であるが、PB ナノ粒子 (NPs) は水中で容易に凝集するため、吸着能が低下してしまう。本課題では、PB-NPs の凝集を抑制し吸着能を向上させるため、PB-NPs とリポソームを複合化し、放射性 137Cs+ 吸着能を評価した。 独自に開発したイオンチャネルを通して、リポソーム内水相で PB-NPs を直接合成する手法により、PB-リポソーム複合体を作成した。その際に、Fe2+ が内水相に流入する速度の調整により、PB-NPs の凝集を抑制し、かつサイズを制御することで、高い Cs+ 吸着能の発現に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の成果は、生体親和性材料の開発につながる重要な知見を与えるものである。イオンチャネルを利用したリポソーム内水相における金属錯体ナノ粒子の直接合成法は、独創的かつ汎用性の高い手法である。内包する金属錯体およびリン脂質のヘッドユニットの組み合わせに加えて、ナノ粒子のサイズ、成長方向などを制御することができるため、それらの要素を最適化することで、多様な物質を対象にした選択的かつ高性能な生体親和性吸着材料の開発につながることが期待される。
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