研究課題/領域番号 |
18K18962
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
飴山 惠 立命館大学, 理工学部, 教授 (10184243)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 調和組織 / ヘテロ構造 / 力学特性 / 生体材料 / 選択的再結晶 / シナジー効果 / 高強度化 / すべり変形 / 双晶変形抑制 / β安定化元素 / 調和組織材料 / 応力集中 / 応力分散 / 高強度 / 高靱性 |
研究成果の概要 |
構造材料において、破壊の起点になるなどの理由から嫌われる「応力集中」を、あえて材料中に「特異点」として人為的に導入させることで、これまでにない優れた革新的な力学特性を有する材料創製を行う。研究代表者が創出した「調和組織」を有する調和組織材料には多くの特異現象が見られ、特に、従来からの常識であった「強度と延性の二律背反問題」を解決した。さらに、本研究の目的の1つである「ミクロ・マクロの相乗効果の解明」の過程で、「Synergy Extra Hardening(シナジー硬化現象」を見出した。シナジー現象は他の調和組織材料でも確認され、普遍的な現象である可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに特筆すべき進展として、「シナジー硬化現象」と「新たな延性発現」の発見、新材料創製プロセスの開発、などが挙げられる。調和組織材料は均一組織材料とは異なるHall-Petch則を示す。「シナジー硬化現象」はこれまで弾性域とされていた応力負荷のごく初期にすでに塑性変形により加工硬化が開始したことを示唆している。 これまでの研究で、「降伏とは何か?」、「延性とは何か?」という、学術的に意義深い問いを改めて突きつける成果が得られた。すなわち、われわれのこれまでの材料科学の知識・常識を打ち破るパラダイムシフトに結びつく。これらの成果は、新しい医療用デバイスの開発指針として意義のある成果と言える。
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