研究課題/領域番号 |
18K18999
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
池田 勝佳 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50321899)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 表面プラズモン / 長距離伝搬モード / 非プラズモニック金属 / 表面プラズモン共鳴 / d電子機能性 |
研究成果の概要 |
物質の電子構造に起因して同じ物質での共存が難しい複数の機能性を融合利用し、新たな機能性を実現する例の一つとして、非プラズモニック金属のプラズモン共鳴を強化することを試みた。その結果、誘電損失の大きい遷移金属表面において従来の100倍強いプラズモンモードを発現させることに成功した。本成果の活用例として、白金表面での電気化学表面増強ラマン計測を行い、高い検出感度が出ることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の機能性を融合すれば、その協同効果による新たな機能創発につながり、新規機能性材料の開発において大きな可能性を開ける。しかし、それぞれの機能性発現に関与している電子状態が相反する場合が多く、このようなマルチ機能性材料開発の障害となっている。本研究では、d電子由来の機能性とsp電子由来のプラズモン光学特性の両立に対して独自の方法論によって解決策を提示した。本成果は、光機能とd電子機能性の融合した新規光機能の創発において新しい可能性を開くものである。例えば、光化学反応の革新による光エネルギー利用など、様々な方向性に対して今後の発展が期待される。
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