研究課題/領域番号 |
18K19007
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
小松 晃之 中央大学, 理工学部, 教授 (30298187)
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研究分担者 |
木平 清人 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 有人宇宙技術部門, 研究開発員 (30573810)
森田 能次 中央大学, 理工学部, 助教 (40795308)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | タンパク質 / 組換えヘモグロビン / ヒト血清アルブミン / 人工酸素運搬体 / 赤血球代替物 / X線結晶構造解析 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
赤血球の代替物となる人工酸素運搬体の実現は次世代医療の最重要課題である。組換えヒトヘモグロビン(rHb)に組換えヒト血清アルブミン(rHSA)を結合した新しい人工酸素運搬体「組換え(ヘモグロビン-アルブミン)ナノクラスター」(rHb-rHSA3クラスター)を合成し、その構造と酸素結合能を明らかにした。コアrHbのヘムポケット内にあるLeu-β28をTrpに置換した変異体クラスターは、赤血球と同等の酸素親和性を示した。ヒト血液に全く依存しない安定供給可能な赤血球代替物の創製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子高齢化が進む日本では、輸血液の不足が深刻な社会問題となり始めている。また、備蓄用血液が減ると、大規模災害時に必要充分量の血液を確保できない状況に陥る危険性もある。このような背景から、血液型に関係なく、ウイルス感染の心配もなく、いつでもどこでも誰にでも使用できる人工酸素運搬体(赤血球代替物)の実現が強く望まれている。rHb-rHSA3クラスターは 輸血治療の概念を変革する新しい化合物であり、我が国の持続的成長と発展を支える基盤医療技術の一つとなり得る。
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