研究課題/領域番号 |
18K19023
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分29:応用物理物性およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阿部 真之 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (00362666)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | スピンデバイス / 原子間力顕微鏡 / カンチレバー / スピン流 / 力検出 / スピン軌道相互作用 |
研究成果の概要 |
スピンデバイスの課題の一つとして、スピン流発生部とスピン流検出部との間に存在するコンタミネーションによって、大幅にスピン流の検出効率が下がることがわかっている。本研究ではこの問題点を逆手にとった実験手法として、コンタミネーションの代わりに測定試料をスピンデバイス近傍に配置させたカンチレバーに取り付け、スピン流を検出することを目的とした。具体的には、超高分解能原子間力顕微鏡とスピンデバイスの技術を融合させ、スピンデバイスを改良したスピン流発生源近傍にスピン流と反応する試料が取り付けてあるカンチレバーを配置させ、スピン流との相互作用によって生じたカンチレバーの応答を高感度に測定する手法を考案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピン流は本質的に省エネルギーの情報輸送キャリアとなることが期待されており、新たな素子機能の発現や超省エネルギー電子技術への期待が大きい。スピン流を使った技術のコアは、スピン流を生成・制御・測定であるが、十分な検出感度が得られれば、スピンデバイス研究への貢献は大きいことは明らかである。さらに、近年議論がなされている鳥類の地磁気感知のような量子生命関係の基礎実験へと発展させることが可能である。他の応用としては、極低温においてスピン系と力学系(カンチレバー) を結合させたマクロな量子系の実験に発展できる可能性がある。
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