研究課題/領域番号 |
18K19042
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分31:原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
簡 梅芳 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (20533186)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | レアメタル / 生物濃縮 / モリブデン / 微生物工学 / 酵母 / 微生物 |
研究成果の概要 |
持続可能なレアメタル資源利用の実現に向け、レアメタルの生物学的濃縮技術の開発を行った。成果として、1、金属応答遺伝子を探索し、水銀耐性細菌MB1株の有機水銀分解酵素MerB3は生物学的水銀解毒剤になる可能性を見出した。2、水銀耐性細菌MB24株は水銀とヒ素の解毒遺伝子群を特殊な構造で併せ持つことを明らかにした。上記の成果をそれぞれ英文論文として投稿・掲載した。3、モリブデン吸着タンパクを酵母の細胞表面に発現させ、モリブデンに優れた吸着性を示す酵母を作製した。また、酵母を固定化することで吸着量がさらに上昇することを確認した。上記の成果を日本農芸化学会、細菌学会、国際生物冶金会議にて発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により、金属に応答を示す微生物の機能を探索・利用することで、その金属を特異的に回収・濃縮する生物学的な金属回収技術の基盤が確立できた。モリブデンを最初のターゲットとして試みたが、本研究により構築した技術に基づき、金属吸着効率の向上、他の金属吸着への応用、微生物利用システムのデザインなど、さらなる発展のシーズになり、これらの研究成果の蓄積による生物学的金属濃縮・回収の実現が期待できる。
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