研究課題/領域番号 |
18K19056
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今西 哲士 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60304036)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | イオン液体 / 拡散 / ホッピング / ナノ構造 / 電極 / 局所構造 / ディンプル / キャパシタンス / FT-IR / 圧縮 / ナノ細孔 / ポーラス / 金属イオン |
研究成果の概要 |
ナノポーラスおよびナノディンプル空間内におけるイオン液体の局所構造、電位応答、およびその中を通過する金属イオンの拡散挙動を調べた。その結果、ナノ空間特有の局所構造とその中の拡散挙動(拡散係数、拡散方式)に強い相関があることが明らかになった。さらに、それぞれの電極に電位を印可することによって、ナノ空間内のイオン液体局所構造を変化させたところ、通過する金属イオンの拡散挙動も大きく変化することが分かった。これらの発見は、ナノ構造化電極近傍の溶質拡散の新しい制御法を提供するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、ナノ空間中におけるイオン液体の局所構造とその中における金属イオン拡散挙動との相関が明らかになった。これらの成果は、これまで我々が提唱してきた金属イオンのホッピングモデルを支持するものであり、学術的意義は非常に大きい。また、本成果は、ナノ構造化電極近傍の溶質拡散の新しい制御法を提供するものであり、実用化デバイスにおいてナノ構造化電極が多く使われることを考えると、本研究が社会に与える意義は大きいものと考える。
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