研究課題/領域番号 |
18K19078
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平野 康次 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70532696)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 有機リン化合物 / リンラジカル / リンカチオン / ビスホスフィン / ホスホール / リン / リンジカチオン / ジベンゾホスホール / ベンゾホスホール |
研究成果の概要 |
安定で入手容易な出発物質から高反応性のリンラジカルならびにリンカチオンを発生させる新手法を見出した。これらを用いて単純アルケン類の位置選択的ジホスフィン化反応や、炭素ー水素結合の直接ホスフィン化反応を開発し、ビスホスフィンや(ジ)ベンゾホスホールなどの付加価値の高い含リン有機化合物の迅速合成に成功した。前者は新しい遷移金属触媒の配位子として、後者は光電変換材料などの有機機能性材料としての応用展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンは現代の有機化学において欠くことのできない重要な典型元素の一つであり、触媒、医農薬品、有機機能性材料等の鍵元素として頻繁に利用されている。しかし、このような状況に反して有機分子にリン元素を導入するための炭素-リン結合形成手法は驚くほど少ない。本研究では、これまでその高すぎる反応性のためにあまり利用されてこなかった高反応性リン化学種の新規発生法の開発を通して新たな炭素-リン結合形成手法を創出し、多数の有用な含リン有機化合物の迅速合成に成功した。本成果は物質創生の点から現在社会の豊かさを支える有機合成化学、特にヘテロ元素化学や材料化学の更なる進展に大きく寄与するものである。
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