研究課題/領域番号 |
18K19085
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
平井 健二 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (10754400)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 配位高分子 / 自己集合 / 振動強結合 / 光共振器 / ラビ分裂 / 多孔性配位高分子 / 結晶化 / 分子振動 / 共振器 |
研究成果の概要 |
亜鉛イオンと2-メチルイミダゾールを含む水溶液を、光共振器の中に導入した状態で、溶液を静置すると、自己集合が進みZIF-8の結晶が得られた。一方、光共振器を用いずに同様の水溶液を静置すると、ZIF-LとZIF-8の混合物が得られる。光共振器中で結晶化を行うことで、ZIF-8が選択的に生成することが明らかとなった。ZIF-LとZIF-8は同一の構成要素から組み上がる多孔性配位高分子(MOF)であるが、配位構造が異なる結晶疑似多形である。振動強結合により、MOFの選択的な結晶化が可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同一の構成要素から複数の結晶構造が得られることを結晶多形という。例えば、抗炎症薬であるインドメタシンは結晶多形であり、3種類の結晶構造が存在するが、結晶構造の違いによって薬効が変化する。結晶多形を制御することは重要な課題である。本研究では、光共振器中で結晶化を行うことで、結晶多形のうち選択的に片方の結晶構造を得る方法を開発した。本手法は材料合成や創薬における新たな結晶化方法となることが期待される。
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