研究課題/領域番号 |
18K19098
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 卓也 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50229556)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | キャピラリイオン化 / 質量分析 / 原子間力顕微鏡 / 時間分解画像 / 空間分解画像 |
研究成果の概要 |
キャピラリ―イオン化質量分析器を走査プローブ顕微鏡のようなシステムとして動作することに成功し、キャピラリーのたわみを利用した、力測定、位置制御、イオン化タイミングなど時間分解測定に必要な装置的条件を明らかにした。 この装置を使って時間分解質量分析の実験を行うための試料として、光による効率的な酸化的化学反応を実現できるプラズモン励起化学反応を選択した。金微粒子とTiO2表面の電荷移動をKPFMで観測したところ、金微粒子が多く存在する場所では、TiO2基板のポテンシャルが変化するが、金微粒子の少ないところでは全く変化しない。ホールは数マイクロメートルの範囲で局在していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
走査プローブ顕微鏡は、表面の構造や電子状態をナノスケールで明らかに出来る方法として、広く利用されている。しかし、走査プローブ顕微鏡は、①遅い測定手法であり、時間分解能に乏しい、②原子・分子種の同定能力が無く、未知の物質の解析がきない、という問題があった。本研究は、これまで研究室で発展してきた時間分解手法に質量分析器を持ち込み、時間分解能と分子識別能力の二点を一気に解決しようとする野心的なものである。本研究は、太陽電池、リチウム電池、キャパシタなど実用技術において、これまで不明であった表面のダイナミクスの解明に役立つ新手法の開発であり、広い範囲の科学技術に貢献できる。
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