研究課題/領域番号 |
18K19107
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
四方 俊幸 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10178858)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 化学修飾セルロース / 小角中性子散乱 / 回転拡散定数 / 並進拡散定数 / 棒状高分子 / 光散乱 / 小角中性散乱 / 溶存形態 / ゲル化機構 / 粘弾性 / 回転拡散 |
研究成果の概要 |
水に対する溶解性を高めるために水酸基がメチル化或いはヒドロキシプロピル化されたメチルセルロース(MC)やヒドロキシプロピルメチルセルロース(HpMC)等のセルロースエーテル(CE)類の水溶液中での溶存形態の解明は、「CE類分子は水中で屈曲性高分子として振る舞う」と言うこれまでの定説の存在によって妨げてきた。本研究では、CE類の希薄(D2O)水溶液の広-小角中性子散乱実験を行うことで,CE類が水中で棒状形態を有することを結論付けることができる確定的な成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セルロースの高度に発達した分子内及び分子間水素結合を、化学修飾で阻害する技術が確立している。特に、水に溶けるように水酸基がメチル化或いはヒドロキシプロピル化されたメチルセルロース(MC)やヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等は、既に大量生産され、色々な実用品に用いられてきた実績があり、今後も水溶性天然高分子素材としての利用が期待される。これらMCやHPMC等のセルロースエーテル(CE)類の水溶液中での溶存形態について真の理解を得ることが本研究で達成された。この成果は,CE類の応用分野をさらに広げることにつながる。
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