研究課題/領域番号 |
18K19109
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
山口 政之 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40401947)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レオロジー / 粘弾性 / 成形加工 / ブレンド / 高分子レオロジー / ポリマーブレンド / ポリビニルアルコール / 繊維 / 複合化 / 動的粘弾性 / 水素結合 / 複合材料 |
研究成果の概要 |
炭素繊維で強化された高分子複合材料の研究は盛んに行われているが、高価なため普及が進んでいない。本研究では、被改質樹脂としてポリプロピレン(PP)を選び、これとポリビニルアルコール(PVA)繊維を複合化する。PVA繊維をPPと共に単純混合するという手法は過去に報告されているものの、親水性高分子であるPVA繊維はPP中に分散せず好ましい物性値を示さない。 そこで本研究では、溶融状態となっているPPにPVAの水溶液を直接添加し、押出機内で混練と脱気を実施することで、PVAの繊維化とその微細分散を実現した。得られた複合材料は高強度、高弾性率の熱可塑性樹脂となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素繊維に比べてコストパフォーマンスが圧倒的に優れるPVA繊維により、PPの高剛性化、高耐熱化が実現できる。特に、PVA水溶液を溶融PP中に直接添加するという独自の新技術が本材料設計の注目すべき点である。液体の直接注入法は他の分野にも応用可能であり、今後、プラスチック産業に新技術として確立できることが期待される。
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