研究課題/領域番号 |
18K19119
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安中 雅彦 九州大学, 理学研究院, 教授 (40282446)
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研究分担者 |
松浦 豊明 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10238959)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 水晶体 / 弾性率 / ブリユアン散乱 / バイオハイドロゲル / ブリルアン散乱 / レオロジー / ハイドロゲル / 加齢 / 弾性イメージング |
研究成果の概要 |
ブリルアン散乱法は,試料の粘弾性的性質を非侵襲的測定可能な方法として有用であり,水晶体の力学物性の観測にも有用である。本研究では,ブリルアン散乱系にVIPA etalonをタンデム型で導入し,高速・高分解能で深さ方向の情報の取り込み可能な共焦点ブリルアン顕微鏡システムした。高速・高分解能で3次元弾性イメージングを行い,眼球組織の局所的な粘弾性情報とその空間分布計測を実現した。水晶体の硬化は,加齢による調節力の低下と密接に関連していると考えられる。そこで豚正常眼の摘出水晶体を試料として, 0.1mmステップで3次元弾性イメージング計測を行い,水晶体ゲルの粘弾性情報の空間分布を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,調節機能を水晶体ゲルの物性を分子レベルで明らかにすること,すなわち,①力学物性の3次元空間分布を非侵襲的に測定する方法論の確立,②力学物性と調節との相関解明,特に老視に観られる水晶体硬化への水晶体皮質と水晶体核それぞれの寄与を明らかにすることにある。「水晶体ゲルの分子物理化学」から得られる知見を基に,バイオハイドロゲルが関わる様々な生命現象の分子レベルでの理解を深化させる。人類の高齢化が急速に進む現在,加齢現象に伴う生体機能の変化,疾病による異常を分子レベルで理解することの重要性は益々高まっている。その中で,視覚は人間にとって重要な情報収集手段のひとつであり,本研究の意義は大きい。
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