研究課題/領域番号 |
18K19138
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川島 茂裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任講師 (40508115)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | リボソーム生合成 / ミダシン / 低分子阻害剤 / 低分子化合物 / 阻害剤 / AAA+タンパク質で |
研究成果の概要 |
本研究ではヒトにおけるリボソーム生合成調節因子、特にAAA+タンパク質であるミダシンの阻害剤の同定を目標とし、そのために、昆虫細胞培養系を用いたヒトミダシン全長組換えタンパク質の発現精製法を確立した。さらに、精製したヒトミダシンのATPase活性の検出に成功した。また、分裂酵母ミダシンの全長タンパク質の組換えタンパク質の構造生物学的研究を行い、ミダシンの活性制御機構について新たな知見を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子化合物は安価で大量に合成できるという大きな利点があり、新たなdruggableな標的とその標的を阻害する低分子化合物を同定することは挑戦的であるものの、人類の健康にとって大事な研究である。増殖の盛んながん細胞ではリボソームの合成が亢進しているため、リボソーム生合成を標的とした低分子阻害剤は抗がん剤の候補として注目されている。本研究では、ATPase活性のあるヒトミダシン全長組換えタンパク質の発現精製法を確立したことにより、ヒトミダシンに対する新規阻害剤の探索が可能となった。さらに、分裂酵母ミダシンの活性制御機構について新たな知見を得たことによりミダシンの構造生物学的知見が深まった。
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