研究課題/領域番号 |
18K19146
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
廣田 俊 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (90283457)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | タンパク質 / レーザートラッピング法 / 光圧 / アミロイド線維 / ドメインスワッピング / ジスルフィド結合 / シトクロムc / レーザートラッピング / タンパク質凝集体 / タンパク質変性 |
研究成果の概要 |
タンパク質は特定の立体構造を形成して機能することが多いが、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などでは、それぞれの疾病に特有のタンパク質が構造変性し、アミロイド線維として生体組織内に蓄積する。タンパク質のアミロイド線維化を空間的・時間的に制御することが難しいため、その形成機構の詳細は不明のままである。本研究では、シトクロムcをモデルタンパク質として、様々な位置にシステイン残基を変異導入し、構造柔軟性が制御されたジスルフィド架橋2量体を作製した。レーザートラッピングによりシトクロムc変異体の2量体を捕捉し、アミロイド線維形成を調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内でのアミロイド線維の形成は多くの疾患と密接に関連しており、アミロイド線維形成機構の解明は生命科学の基礎研究の最重要課題の一つである。しかし、アミロイド線維の形成を空間的および時間的に制御する方法がないため、アミロイド線維形成機構の詳細は依然不明のままである。本研究では、シトクロムcのアミロイド線維形成にレーザートラッピングを利用することにより、アミロイド線維形成に関する新しい知見が得られ、これらの知見はタンパク質の構造変性と関連のある疾病の理解に役立つ。また、本手法はタンパク質立体構造研究に有用な手法であることが示された。
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