研究課題/領域番号 |
18K19148
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | がんイメージング / がん化学療法 / DDS / 蛍光イメージング / 酵素標識 / がん治療 / がん診断 / 薬物送達 / 分子プローブ / バイオイメージング / 蛍光分子プローブ / 細胞膜タンパク質 / フローサイトメトリー / ナノバイオテクノロジー / がん / ナノメディスン |
研究成果の概要 |
標的がん細胞に対する抗体に標識した酵素の反応を利用してがん細胞特異的に蛍光分子や薬剤を集積させ、イメージング能や治療効果を改善できる新規分子システムの創製を目指した。検討の結果、酵素反応によりタンパク質などへの反応性を獲得できる分子の開発に成功し、標的がん細胞特異的に蛍光分子を集積させることに成功した。 また、本概念を実用化させるために必要な、ヒト細胞に内在活性が存在しない酵素を探索し、実際に発現させて活性評価を行った結果、5種の新しい酵素を取得することに成功した。実際にヒト細胞に合内在活性が存在しないことも確認でき、概念の実現に有効なツールを獲得することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんのイメージングや化学療法では、いかに検出分子や薬剤そのもののがん特性を確保するかのみに注力されてきた。しかし、この戦略のみではがん細胞と他の非標的細胞の間のコントラスト向上には限界がった。本研究で基本を確立した分子システムは、抗体に標識した酵素により、さらに蛍光分子や薬剤の集積を増幅することで、非標的細胞とのコントラストを大きく改善し、検出感度や治療効果を大きく改善できる可能性があり、がんイメージングやがん化学療法に新たな可能性を拓く意義がある。
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