研究課題/領域番号 |
18K19156
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
五月女 宜裕 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (50431888)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 分子触媒 / 含窒素化合物 / 複素環化合物 / 連続不斉炭素 / 四級炭素 / 生物活性 / 抗感染症剤 / シード化合物 / 有機合成化学 / 不斉触媒 / 酵素 / プロテオミクス / ヘテロ原子 / 触媒 |
研究成果の概要 |
本研究では、独自の合成化学・生命化学を有機的に結びつけ新規生物活性分子シードを創出することを目指した。具体的には、触媒反応を駆使して高い酸化段階、連続不斉点、四級炭素等のsp3炭素に富んだ複雑分子を簡便に合成する手法を開発した。生成物に加え、原料、中間体、配位子等を含め約700の独自化合物について、ランダムスクリーニングで生物活性分子としての潜在性を検証した。また一部の化合物については独自のタンパク質メチル化評価系を用いてメチル化阻害も検討した。見出したシードについてはIC50値の算出、毒性試験、構造活性相関研究を行なった。一連の研究を通じて、数種の新規生物活性シードを創出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体分子の機能をより選択的に制御する低分子化合物の創出は、世界有数の少子高齢化社会に突入する我が国において、永続的に取り組むべき課題である。しかしながら、物質化学的興味に触発され、アカデミアで合成された人工分子の多くは、製薬会社が追求するドラックライクネス (リピンスキー則等) の指標から外れている場合が多い。そのため、これらの合成分子は、シード化合物としての可能性は十分に検討されてこなかった。一方、本研究では、独自の化合物ライブラリーの構築、生物活性評価、構造展開研究を有機的に連動させることで、ユニークな生物活性シードを創出できることが示された。
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