研究課題/領域番号 |
18K19176
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 泰久 京都大学, 農学研究科, 助教 (10415143)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ABCタンパク質 / 多剤輸送体 / 脂質輸送体 / 機能変換 / 薬物輸送体 / コレステロール / タンパク質進化 / トランスポーター |
研究成果の概要 |
ABCタンパク質はATP依存的な能動輸送体で、様々な脂溶性化合物を輸送するトランスポーター群である。ABCタンパク質にはよく似た構造を持ちながら、脂質輸送体と多剤輸送体に機能分化している近縁の輸送体が存在する。本研究ではこれらの輸送体の機能分化機構を明らかにすることを目的とし、輸送基質の取り込み経路と予想された領域に着目し解析を行った。この結果、脂質輸送体と多剤輸送体は基質の取り込み経路が異なり、この部分が機能分化に重要であることが示唆された。また、コレステロールが多剤輸送体の活性を調節する機構についても解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ABCタンパク質がどのように機能分化を達成してきたかを明らかにすることは、タンパク質進化を考えるうえで重要である。本研究では脂質と薬物の輸送体として機能分化した近縁輸送体の機能分化機構に着目し、機能分化に部分的に関与する領域を同定することに成功した。ヒトには多くの膜輸送タンパク質が存在し、基本的な生命活動を多く担っている。また、これらの機能的重要性から薬物の開発対象としても注目されている。本研究の成果はABCタンパク質だけでなく、様々な輸送体がどのように進化してきたかをときあかす端緒になると期待できる。
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