研究課題/領域番号 |
18K19185
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
倉持 幸司 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 教授 (90408708)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | アルカプトン尿症 / ホモゲンチジン酸 / ベンゾキノン酢酸 / アスコルビン酸 / 重合反応 / 二量化 / 二量化反応 / イオン性液体 |
研究成果の概要 |
本研究では、アルカプトン尿症の特徴の一つであるホモゲンチジン酸の酸化重合反応をフラスコ内で再現することに着手した。様々な条件下でホモゲンチジン酸及びその類縁体の重合反応を検討した結果、ホモゲンチジン酸の酸化体であるベンゾキノン酢酸の反応性が高く、本分子が黒変化の原因物質である可能性が示唆された。さらに、重合阻害剤の探索が可能なスクリーニング系の確立を行い、アスコルビン酸がホモゲンチジン酸及びベンゾキノン酢酸の重合を阻害するという分子レベルでの証拠を得ることができた。これらの知見は、アルカプトン尿症の病理メカニズムの解明において重要な手がかりとなりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルカプトン尿症は常染色体劣勢遺伝の代謝疾患で、尿中に多量のホモゲンチジン酸が排出される。また体内に蓄積したホモゲンチジン酸の酸化重合により生成する色素が原因で重篤な関節炎を引き起こすことが知られている。本疾患の予防法・治療法は未だ確立されておらず、従来の診断法も課題が多い。本研究でホモゲンチジン酸の重合阻害剤の探索が可能なスクリーニング系を確立することに成功した。今後、このスクリーニング系は、アルカプトン尿症の治療薬候補の探索に活用されることが期待される。
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