研究課題/領域番号 |
18K19191
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
藤原 伸介 関西学院大学, 理工学部, 教授 (90263219)
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研究分担者 |
柳原 格 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 部長 (60314415)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 分子シャペロニン / アーキア / 酢酸菌 / 超好熱菌 / 酵素の安定化 / タンパク質安定化 / アーケア / 安定化 |
研究成果の概要 |
好熱菌の分子シャペロニンの標的分子の認識領域は、負電荷を帯びており、疎水性相互作用に加え、静電相互作用で標的を捕捉していると考えられた。そこで細胞質pHの低い酢酸菌を宿主にし、等電点の高い外来タンパク質を発現させれば、選択的な捕捉と安定化が期待された。酢酸菌Komagataeibacter europaeusを宿主とし、大腸菌のβガラクトシダーゼを標的にし、超好熱菌Thermococcus kodakarensisの分子シャペロニンCpkBを共発現したところ、安定化された。また、試験管内において、選択的捕捉と安定化を試みたところ、分子量の小さい分子に対し効果的であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵素の安定化は、分子を効率的に精製するうえで重要である。対象となる酵素を選択的に安定化し、それ以外の分子を除去できれば、精製は用意になる。本研究では超好熱菌の分子シャペロニンの標的認識機構に注目し、低pH環境で選択的安定化がなされるか検証した。特に酢酸菌を宿主として組み合わせることで、目的とする分子を優先的に分子シャペロニンに捕捉させ、単純な操作で分画できれば、精製は効率化される。酢酸菌は食酢生産に用いられてきた微生物であり、安全性も高い。抗生物質を加えなくても雑菌繁殖を抑えることができる。本方法を発展させることで、安全で効率的な物質生産用宿主ベクター系が期待できる。
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