研究課題/領域番号 |
18K19194
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
多胡 香奈子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 上級研究員 (20432198)
|
研究分担者 |
早津 雅仁 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 再雇用職員 (70283348)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 硝化脱窒 / 一酸化二窒素 / 酸性土壌 / 硝化菌 / 脱窒糸状菌 / 窒素循環 |
研究成果の概要 |
本申請課題では、強酸性土壌では好気的環境で酸性適応型アンモニア酸化細菌‐脱窒糸状菌共生系がニッチを共有し一体化しており、この共生系の反応により大量の一酸化二窒素が発生することを仮説とし、これを証明することを目的とした。その結果、強酸性化した茶園土壌では有機物(主に茶の葉と枝)堆積層とその直下の土壌が高い硝化能とN2O発生ポテンシャルを有することを示した。また土壌中では糸状菌とアンモニア酸化菌が棲み分けを行っている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温室効果ガスの1つである一酸化二窒素(N2O)はその発生の1/4が農業由来とされていることから、農地におけるN2Oの発生に関する詳細な状況を把握し、それらのデータに基づいてN2O発生削減技術を開発することが求められる。本研究では特にN2O発生量が多いとされる茶園土壌において、これまで着目されてこなかった有機物残さが土壌と同様かそれ以上にN2Oを発生していることを明らかにし、その原因微生物の具体的な分布を明らかにした。以上から学術的・社会的意義は大きいと考える。
|