研究課題/領域番号 |
18K19205
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
鈴木 栄 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80397017)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
|
キーワード | 遺伝子組み換え作物 / GM作物 / 拡散防止 / メチル化 / 脱メチル化 / RNAi / カロテノイド / エピゲノム編集 / GM作物拡散防止 / DNAメチル化 / 致死性形質 |
研究成果の概要 |
本研究では,遺伝子組換え(GM)作物の意図しない拡散と生態系への影響を防止するための,新たな技術の開発を目的とした.この新技術は,一定の商業栽培期間を経過した後に,自発的に枯死するシステムをあらかじめGM作物に導入し,拡散を防止しようとするものである.研究の結果,モデル植物のタバコにおいて,DNAのメチル化誘導よる遺伝子発現抑制機構を利用し,自発的に枯死する形質の「一時的な抑制」に成功した.一方,その一時的な抑制を「解除」し,自発的に枯死を誘導するタイミングについては,今後さらに検証する必要がある.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,花粉の形成阻害や飛散防止などの従来技術と異なり,栽培期間中に花粉,果実,種子形成等を阻害しない,新たなGM作物の拡散防止技術の確立につながると予想される.また,本技術は,GM作物が種子形成や野生種との雑種形成を行った場合も,その次世代や雑種に対して自発的に枯死を誘導できる.本研究をさらに進展させることにより,GM作物の拡散防止技術の開発だけでなく,品種の無断増殖の防止,外来植物や雑草の駆除,他の生物種への応用が可能であると考えられる.
|