研究課題/領域番号 |
18K19230
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高野 俊幸 京都大学, 農学研究科, 教授 (50335303)
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研究分担者 |
上高原 浩 京都大学, 農学研究科, 教授 (10293911)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | セルロース / L-セルロース / L-多糖 / コニフェリン / 鏡像異性体 / ホモキラリティー / D,L-セルロース / 光学不活性セルロース / キラリティ / タンニン / リグニン / ラセミ体 / L型コニフェリン / L-グルコース / 加水分解型タンニン |
研究成果の概要 |
天然セルロースの鏡像異性体(L-セルロース)とラセミ様共重合体(D,L-セルロース)をセルロースの化学合成法(開環重合法)を用いて合成した。前者は、セルロースII型の結晶構造を有していた。一方、後者は、光学不活性で、非晶性セルロースであった。一方、天然のコニフェリンの鏡像異性体(L型コニフェリン)も既報に従って合成した。L型コニフェリンは、天然型コニフェリンと異なり、グルコシダーゼの酵素分解をほとんど受けず、交雑ポプラの細胞膜の通過性も示さなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、世界で初めて、天然セルロースの鏡像異性体(L-セルロース)とラセミ様共重合体(D,L-セルロース)を合成した。これは、世界初のL-多糖、D,L-多糖の合成例でもあり、学術的意義は非常に高い。また、本研究により、セルロースのキラル性に関する研究の本格的な展開の道が開けたことから、新規なセルロースの利用法の開発が大きく期待され、社会的意義も大きい。一方、天然のコニフェリン(L型コニフェリン)の研究では、L型子コニフェリンの特異的な生理学的性質を明らかにすることができ、こちらも学術的意義が大きいものがある。
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