研究課題/領域番号 |
18K19241
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
西村 健 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353799)
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研究分担者 |
砂川 政英 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30370282)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ヒラタケ / 子実体誘導物質 / トリアシルグリセロール / グルコシルセラミド / 子実体形成期特異的発現遺伝子 / ハイドロホビン / キチン分解酵素 / β-1,3グルカン分解酵素 / 子実体形成機構 / 栄養菌糸 / 子実体原基 / 子実体 / 菌体抽出物 / 複合糖質 / キノコ / ホルモン様物質 |
研究成果の概要 |
ヒラタケの3つの培養ステージ(菌糸、原基、子実体)菌体からのアセトン粗抽出物のカラムクロマト・TLCにより,それぞれ16,8(9),18つの画分を分離し,NMRによって構造を把握した。PD法による活性試験の結果,トリグリセリドやグルコシルセラミド等にごく微量で子実体(原基)を誘導(促進)する可能性が示唆された。cDNA-RAPD法により原基および子実体のステージで特異的に増幅されたcDNA断片を3つ得た(T5, W7, A9)。これらはスエヒロタケのハイドロホビン遺伝子,シイタケのキチン分解酵素遺伝子,A nidulansのβ-1,3グルカン分解酵素の遺伝子と相同性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キノコの子実体形成機構は今なお未解明の課題であり,その解明は学術・実用の両面で大変意義が大きい。本研究で得られたヒラタケの子実体誘導物質やその子実体形成期における特異的発現遺伝子に関する新規知見は,「キノコがいつ・どのような物質の関与によって子実体形成を行うのか」その分子基盤の確立に向けたさらなる学術的展開に大いに資すると期待される。子実体形成機構の解明はきのこの栽培技術の高度化にも資する重要課題であり,「森林・林業基本計画」(平成28年5月24日閣議決定)の「森林及び林業に関し、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策」中に挙げられている「山村の振興・地方創生への寄与」に対応した取組である。
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