研究課題/領域番号 |
18K19265
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
角田 茂 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (80345032)
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研究分担者 |
小川 哲弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40323480)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | リボヌクレアーゼ / 疾患モデル / マクロファージ / 免疫異常 / 遺伝子欠損マウス / RNA代謝 |
研究成果の概要 |
RNase T2は一本鎖RNAを非特異的に分解するエンドリボヌクレアーゼである。ヒトにおいては先天性嚢胞性白質脳症の患者にRNASET2遺伝子の欠損が報告されている。C57BL/6N背景のRNase T2遺伝子欠損マウスを作出したが、神経変性疾患は認められず、代わりに肝脾腫をはじめとする免疫異常を自然発症することがわかった。BALB/cA系統への戻し交配を行ったところ、C57BL背景よりもBALB背景では症状が軽減することが明らかになった。一方、オートファジーを可視化できるKOマウスを樹立したところ、RNaseT2が欠損するとオートファジーの後期に異常が生じることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNase T2欠損のヒト遺伝病の疾患モデルマウスの樹立を試みたが、残念ながらRNase T2に遺伝子変異を持つマウスはヒトの場合と異なり、神経変性疾患よりも免疫異常の表現型がより強く現れるものであった。すなわち、RNase T2に関連する分子機構には動物種差が存在し、RNase T2の機能解析結果をヒトに外挿する上では、マウスは適切な動物種でないことがわかった。現在はゲノム編集技術により様々な動物種で遺伝子改変が可能となっていることから、より適切な動物種を用いて疾患モデルを作出する必要があると考えられる。
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