研究課題/領域番号 |
18K19302
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
堀 弘幸 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (20256960)
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研究分担者 |
横川 隆志 岐阜大学, 工学部, 教授 (90242304)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 核酸 / 酵素 / RNA / タンパク質 / 質量分析 |
研究成果の概要 |
RNA配列を修飾ヌクレオシドを含めて分析する場合、もっとも有力な手法は質量分析である。質量分析を利用する場合、リボヌクレアーゼ(RNase)でRNAを分解し、得られた断片を解析するのが一般的である。しかしながら、RNA鎖が長くなるにつれ、同じ配列を持つ断片が生じる確率が高くなり、質量分析を利用することが困難になる。この状況を打破するため、申請者は長鎖RNAをデオキシリボザイムで切断し、生じた断片を固相化DNAプローブ法で精製した後、RNase処理を行ない、質量分析でその配列を修飾ヌクレオシドレベルで分析する手法を開発した。既存のRNA分析法と併用すれば、分析の効率化を図ることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA中には、メチル化されたものやアセチル化されたものなど、様々な修飾ヌクレオシドが含まれます。これら修飾ヌクレオシドは、タンパク質合成系を制御し、発生・分化、発がん、感染、免疫など高次生命現象ともリンクします。従って、どのようなRNAの、どこに、どんな修飾ヌクレオシドが、どのくらいの頻度で存在するのかを調べるのは、現代の生命科学で重要な課題となっています。しかしながら、既存の手法のみで、長鎖RNAの修飾を調べるのは容易ではありません。本研究では、新たな手法を開発しました。この研究成果は、単に分子生物学・生化学分野のみにとどまらず、医学、薬学、農学、理学、工学等、多方面に波及するものです。
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