研究課題/領域番号 |
18K19316
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
古田 健也 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所フロンティア創造総合研究室, 主任研究員 (40571831)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 細胞内輸送 / 分子モーター / 光ピンセット / 生物分子モーター / 小胞 / ブラウン運動 |
研究成果の概要 |
細胞内に分子モーターを導入する方法として、エンドサイトーシスに依らず、膜融合の方法を用いて直接導入することに成功し、細胞内で分子モーターの運動を観察することに成功した。また、顕微鏡の焦点深度が薄いことを考え、細胞を高さ2-3μm程度まで潰すことに成功したが、さらに薄くすると細胞の挙動がおかしくなるなどの問題が生じた。このように分子モーターを導入することに成功したものの、これらの運動を細胞内で精密に定量することが困難であった。そのため、細胞内抽出液と粘性の高い人工的な溶液を用いた実験を試した結果、キネシンの運動速度に関して、従来のバッファー中での運動に比べて速くなるという興味深い結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細胞内に分子モーターを直接導入し、これが細胞内の微小管上を運動している様子を確認できた。また、これまで大きな謎とされてきた細胞内での分子モーターの運動と、従来のいわゆるインビトロ(試験管内)実験での運動との違いの一部が溶液の物理化学的な違いに起因する可能性が示された。これらのことは、分子モーターのメカニズムの基礎的な理解につながると同時に、分子モーターを応用する研究にとっても重要な知見となりうる。
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