研究課題/領域番号 |
18K19336
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
加賀谷 勝史 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任研究員 (00580177)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | リザバーコンピューティング / 超高速運動 / バイオインスパイアードロボット / バイオミメティクス / 機械学習 / ベイズ統計 / 身体性 / ニューラルネット / トラッキング / レザバーコンピューティング / 引っ張り試験機 / モデリング / 生物多様性 / レザバコンピューティング |
研究成果の概要 |
動物行動は脳だけでなく、身体、そして環境との相互作用の中で発現する。目的は、しなやかに変形する身体を中心に起きる相互作用を計算と捉え、その内容を明らかにすることである。とくに外骨格身体バネが神経筋肉系と環境と相互作用して発現する、筋肉収縮スピードを超える超高速運動の機構を明らかにすることである。対象系のモデリングをし、そこから本質的と考えられる設計を抜き出し、機構系を構築し実証する、構成論的アプローチをとった。節足動物(シャコやアギトアリ)の超高速運動機構系、タコの腕を対象に研究を展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体に embodied された機構系の進化、発生・発達がデザイナーなき自己組織化過程であることを考えると、同レベルの人工物を人類がまだつくれていないことから、本研究はその自己組織化原理解明へとつながる重要な萌芽的成果が得られたといえる。計算や情報処理というと脳を含む神経系だけが行うことと考えられがちであるが、本研究成果は身体や環境そのものが計算を行っていることを示している。生物系の観察から洞察を得るだけには止まらずに、機構系を構成して計算を現実に実行させることによってプルーフオブコンセプトを提供したという学術的意義がある。
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