研究課題/領域番号 |
18K19339
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮下 英明 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50323746)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | クロロフィルe / 黄緑藻類 / クロロフィラーゼ / クロロフィルe / 黄緑藻 / クロロフィル e |
研究成果の概要 |
本研究では,クロロフィル(Chl)eの存否の謎を解くことを目的にした。Chl e について,(1)色素抽出過程において生成した副産物である可能性,(2)黄緑藻自体ではなく,黄緑藻に付着していた他の藻類が生産していた可能性,(3)特定の光条件によって誘導される誘導色素の可能性の3つの仮説の検証を試みた。その結果,特定の光条件によって誘導される色素である可能性は小さいことが明らかになった。しかし,黄緑藻に付着していた他の藻類に由来する色素である可能性については否定することができなかった。その一方で,クロロフィラーゼ活性の評価によって,色素抽出過程において生成した副産物である可能性が大きくなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究期間中にChl eの再発見には至らなかったため,当初期待していたようなインパクトはない。一方で,光質に対する順化によって黄緑藻類の個々の色素の相対的含量や細胞形態・生活環が変化することが明らかになったこと,さらに,微細藻類におけるクロロフィラーゼ活性の有無及びその強弱が,藻類の系統とは関係なく株依存的であり,また,藻類の生育段階や光照射の有無等によって変化しなかったことなど,藻類学の発展に貢献できる新たな知見が得られた。
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