研究課題/領域番号 |
18K19356
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
横山 潤 山形大学, 理学部, 教授 (80272011)
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研究分担者 |
富松 裕 山形大学, 理学部, 教授 (40555398)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 安定同位体 / 栄養摂取様式 / 菌根菌ネットワーク / 菌従属栄養植物 / 森林群集 / 部分的菌従属栄養 / アーバスキュラー菌根菌 / 安定同位体比 / 夏緑樹林 / 林冠木 / 独立栄養植物 / 有機炭素 |
研究成果の概要 |
陸上植物では、光合成能力を保持したまま、菌根菌からも有機炭素を得る部分的菌従属栄養植物が知られている。これらの植物は外生菌根菌に依存するラン科やツツジ科で多く見出され、独立栄養植物とは主に炭素の安定同位体比で識別できる。しかし、部分的菌従属栄養がどのくらい一般的な存在かは分かっていない。本研究は、北海道の夏緑樹林を対象とした安定同位体分析から、アーバスキュラー菌根菌(AM菌)に炭素源の一部を依存する林床植物を探索することを目的とした。その結果、部分的菌従属栄養の林床植物が存在すれば、その安定同位体比が大きいことは期待できるが、同位体比だけで栄養摂取様式を推測することは難しいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラン科とツツジ科では、外生菌根菌に依存する部分的菌従属栄養植物が多く見出されており、炭素の安定同位体比が主要な根拠となってきた。一方、大多数の植物種がアーバスキュラー菌根菌(AM菌)と共生しているにも関わらず、AM菌に依存する部分的菌従属栄養植物は積極的に探索されてこなかった。本研究では、部分的菌従属栄養植物の新たな特定には至らなかったが、安定同位体比の有効性と限界について、詳細な検討を行うことができた。
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