研究課題/領域番号 |
18K19400
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
近藤 昌夫 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (50309697)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | タイトジャンクション |
研究成果の概要 |
脳血管に存在する血液脳関門が脳内への薬物透過のバリアとして機能していることが知られている。血液脳関門では隣接する細胞間隙が密着結合(TJ)によってシールされており、TJシールドを一時的に解除することが脳内薬物送達の基本戦略となる。 本研究では、当グループが独自に開発していたTJシールド制御技術を用いて、細胞や動物を用いた各種解析を進め、有効性と安全性を兼ね備えたTJシールド制御技術の創出にはじめて成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周知のように、高齢社会の到来に伴い、認知症などの中枢性神経(CNS)疾患が指数関数的に増加しているものの、脳血管に存在する血液脳関門が脳内への薬物透過のバリアとして機能しているため、単に薬を投与しても脳内には送達されず、ここにCNS薬開発の難しさがある。 本研究で開発したTJシールド制御技術は、サルにおいて副作用を伴うことなく脳内薬物送達活性を示していたことから、将来的にアルツハイマー病や血管性認知症等のCNS薬開発に貢献できると考えられる。
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