研究課題/領域番号 |
18K19416
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
清水 律子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40226262)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | エリスロポエチン / 腎性貧血 / 創薬 / GATA転写因子 |
研究成果の概要 |
上皮系細胞においてEpo遺伝子発現を恒常的に抑制しているGATA転写因子に着目し、GATA因子が結合するシス制御領域を欠失したマウス2系統を樹立した。同変異をヘテロにもつマウスはメンデル則に合致して出生し成長した。この変異によりGATA因子によるEpo遺伝子発現抑制が行われず、恒常的にEPOが産生されることを予想していたが、ヘテロマウスの血算は同腹野生型マウスと比較して優位な変化はなかった。また、上皮系細胞でのEpo遺伝子発現の変化を定量的PCR法で検討したが、同腹野生型マウスと比較して優位な変化は無かった。今後は、ホモマウスを樹立して血算やEpo遺伝子の発現を検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、低酸素誘導因子(HIF)の安定化を目的としたプロリン水酸化酵素阻害剤が開発され、検証的臨床試験の結果からある程度の貧血改善が得られることが明らかにされた。しかし、既に低酸素に晒されているにもかかわらずEPO産生能が低下している腎性貧血患者のEPO産生細胞に、さらに疑似低酸素状態(HIFの安定化)を増強させることで、どの程度の治療効果が得られるかが疑問視されている。また、全身性のHIF安定化による危険性を懸念する研究者も多い。以上のことから、腎性貧血患者において障害を受けていない上皮系細胞に焦点を当てた本研究は臨床的応用可能な治療薬創出につながると考えられる。
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