研究課題/領域番号 |
18K19468
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (20401250)
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研究分担者 |
田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | がん / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / 造血器腫瘍 |
研究成果の概要 |
悪性腫瘍に対する新たな治療法として、単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。最近、私たちの研究グループの内田らは、HSVのエンベロープに表出する糖タンパク質gDに変異および欠失を施すことにより本来の受容体に結合不能とすると同時に、様々な腫瘍表面抗原に対する単鎖抗体を挿入することにより、標的とする腫瘍細胞のみに効率よく侵入することができる標的化HSVを構築することに成功した。本研究では、この標的化HSVを造血器腫瘍の治療に応用するための基礎検討を行った。その結果、私たちの標的化HSVは、固形腫瘍のみならず造血器腫瘍に対しても有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍溶解性単純ヘルペスウイルス(HSV)療法の研究開発はこれまで主に固形腫瘍を対象として進められてきており、これを造血器腫瘍の治療に応用することを目的とした研究はほとんど進められていないのが現状であった。本研究では、私たちの研究グループの内田らが独自に開発した標的化HSVの特長を活かすことにより、造血器腫瘍を対象とした腫瘍溶解性HSV療法の可能性に挑んだ。本研究で得られた成果をさらに発展させてゆくことにより、造血器腫瘍の実地臨床に耐え得る高い治療効果と安全性を両立した新たな治療薬を創出できる可能性があると考えられる。
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