研究課題/領域番号 |
18K19492
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分51:ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 洋 筑波大学, 医学医療系, 助教 (70453115)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 光遺伝学 / サル / 認知機能 / 前頭葉 / 線条体 / 計算論 / 価値判断 / 脳 / 動物モデル / 意欲 / 判断 / 光操作 / 霊長類 |
研究成果の概要 |
本研究では、霊長類に光遺伝学を適用する方法を確立し、汎用性の高い実験を行うことを目的として光操作実験を行った。脳の中で広範な領域に観察される大脳皮質-線条体投射に着目し、特に、前頭葉-線条体の神経投射を選択的に操作することで、前頭葉の活動が線状体の活動を引き起こす仕組みを明らかとするための実験を行った。ウィルスの注入を前頭前野に行い、当該脳部位及び、投射領域の線条体に光刺激を行った。線条体を光刺激した所、応答する細胞があまり観察されなかったため、注入部位の前頭前野の光刺激を行った。その結果、応答細胞は少数ではあるが観察されることを確認した。今後継続して現在の手法を改良し、実験を成功に導きたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、神経科学の最先端の技術として開発が進む光遺伝学の技術を霊長類に適用することを目指して研究を行った。現在、神経科学は様々な技術開発が進み転換期を迎えている。新たな実験技術を導入・適用することで、これまで調べることが難しかった脳の活動の仕組みを、ヒト認知機能のモデル動物のサルで調べることを目指した本研究は、ヒトの心が生まれる仕組みの解明に繋がる可能性を持つ。今後、更に方法を精査することで、本研究の更なる成功により、霊長類の脳が複雑な認知機能を生み出す仕組みの解明に繋がると期待される。
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