研究課題/領域番号 |
18K19502
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分51:ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
風間 北斗 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (90546574)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 発光計測 / 自由行動 / 嗅覚受容細胞 / 中枢神経細胞 / 血液脳関門 / ショウジョウバエ / フェロモン / 発光 / ドーパミン細胞 / エクオリン |
研究成果の概要 |
これまで自由行動中の個体の神経活動と行動を同時に追跡する手法がなかったため、社会的行動中に行われる、能動的な感覚情報獲得の神経メカニズムはほとんど分かっていなかった。そこで本研究では、自由に行動するショウジョウバエにおいて、特定の神経細胞の活動と行動を非侵襲的にモニターする、発光バイオセンサー、光電子増倍管及びサーモグラフィーを組み合わせたシステムを開発した。そしてこれを用いて、フェロモンを介した動物間コミュニケーションの新戦略とその神経基盤の一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発した発光バイオセンサーを用いたシステムは、自然環境により近い状況で動物を自由に行動させ、特定の神経細胞の活動を可視化できる利点がある。このようなアプローチにより、動物がどのようにして情報交換をするのかといったコミュニケーションの戦略や、どのようにして複数の同種を見分けるのかという個体認識のメカニズムの理解につながると期待できる。また、近年発展しているゲノム編集の技術と本システムを組み合わせることで、ハエに限らずさまざまな動物において広く社会的行動の神経基盤を解明できる可能性がひらけた。
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