研究課題/領域番号 |
18K19562
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
安田 宜成 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (60432259)
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研究分担者 |
加藤 規利 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (90716052)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | マイクロRNA / 人工核酸 / 敗血症 / 脾臓 / miRNA |
研究成果の概要 |
敗血症治療に関し、現在までに我々はNF-kBを負に制御するmiR-146aに着目し、マウスモデルに於いてmiR-146a発現ベクターをPEIと共に投与することで、脾臓マクロファージに取り込まれ、急性期のサイトカインストームを抑制し、生存率の改善に寄与することを確認している。今回mature-miR-146aを脾臓に直接投与することで臓器障害を軽減できることを見出したが、生存率の改善には至らなかった。人工核酸を用いたin vitro 実験に於いてサイトカイン分泌の抑制が確認され、今後投与経路や投与核酸を調整することで、より効果の高い治療プラットフォームを開発する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は致死率が高く、従来からの補液による循環の維持、抗生剤治療を超える治療法の開発が遅れ、救命率の改善が停滞している疾患である。敗血症の病態を見直し、新しい切り口からの治療法開発が望まれる状況にあるが、我々はかねてより、敗血症におけるToll like receptor (TLR)を介したNF-kBの活性化に着目しており、このシグナルを負に抑制する治療法開発に取り組んできた。 核酸医薬開発は細胞治療と比較し、安価で一つのプラットフォームの開発で様々な疾患に対応できるというメリットが有る。今回マイクロRNAベースの核酸医薬開発で、今までとは異なる切り口で敗血症治療が進む可能性が示された。
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