研究課題/領域番号 |
18K19589
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2019) 横浜市立大学 (2018) |
研究代表者 |
関根 圭輔 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00323569)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | iPS細胞 / オルガノイド / シングルセルRNAシークエンス / 肝臓 / シングルセルゲノミクス |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒトiPSCミニ肝臓を対象にCRISPR/ CAS9法を用いて効率的な機能的スクリーニング系の構築を行った。効率よく遺伝子欠損を実施するため、ドキシサイクリン添加によりCas9の発現を誘導可能な遺伝子をヒトiPS細胞のAAVS1遺伝子座に相同組換えにより導入したiCrispr-iPS細胞を複数のiPSC株について樹立した。未分化iPSC残存に関与すると考えられた遺伝子のノックアウトiPSCを用いた機能解析を実施し未分化残存のし易さに関わる因子の同定に成功した。また、尿素サイクル異常症の原因でもある尿素サイクル関連遺伝子について複数のノックアウトiPSCを作製し機能検証を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではiPSCを用いて極めて効率よく遺伝子欠損細胞を作製し機能検証する手法を確立した。この技術を用いて、移植医療に用いる再生医療等製品における安全性の確保において極めて重要な未分化iPSCの残存に関わる因子を同定した。また、先天的な代謝性疾患の原因でもある尿素サイクル関連遺伝子について複数のノックアウトiPSCを作製し、尿素サイクルのそれぞれの酵素欠損によってバイパスされる代謝経路が異なる可能性が示唆された。今後、尿素サイクルに異常症に対する薬剤療法や代謝改善のための検証が可能になると期待される。以上のことから、本手法を用いることで様々な細胞における効率よい遺伝子機能の検証が期待される。
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