研究課題/領域番号 |
18K19611
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 典生 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70378644)
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研究分担者 |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 研究員 (50335270)
岡野 高之 京都大学, 医学研究科, 講師 (60642931)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | non-coding RNA / 内耳 / 再生 / 発生 |
研究成果の概要 |
本研究では、発現はしているが翻訳されるタンパク質がないlong non-coding RNA (lnc RNA)の内耳蝸牛における発現、機能の検討を行った。lnc RNAのうち、我々はこれまでの研究で内耳機能と関連があると予想されたGomafuとMalat1を研究対象とした。蝸牛内での発現に関しては両者ともに発生期、生後にかけて一定量の発現を認めたが、Gomafuは発生期に多く、生後減少する傾向があり、Malat1は生後聴力が確立するまでは発現量が上昇し、成熟期には減少していた。機能に関しては、Gomafuノックアウトマウスはコントロールマウスと比べて24週で閾値上昇が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで蝸牛における発現や機能が研究されていなかったlnc RNAのうち、Gomafuはその機能が失われると加齢性難聴が加速することが本研究で示された。これまでは、難聴の治療を目指した研究はタンパク質やメッセンジャーRNAが対象であったが、lnc RNAもその対象となることを示した。超高齢社会を迎えた本邦において、加齢に伴う難聴に関わることが予想される新たな研究対象を発見できたことは、加齢性難聴の克服と高齢者の生活の質の改善につながる治療法の開発の可能性が広がったといえる。
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