研究課題/領域番号 |
18K19617
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島田 昌一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20216063)
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研究分担者 |
近藤 誠 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50633012)
中村 雪子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90548083)
小山 佳久 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40397667)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 嗅覚過敏 / 嫌悪学習 / 嗅覚 / 外傷後ストレス障害 / PTSD / 恐怖記憶 / 5-HT3受容体 |
研究成果の概要 |
嗅覚障害の1つに嗅覚過敏がある。自分にとって有害、危険、つらい状況に遭遇すると、周囲のにおいとそのネガティブな体験が関連づけられて記憶、条件づけされる。そして、その状況からいち早く回避するため、そのにおいに対する感受性が高くなり嗅覚過敏になると同時に、そのにおいに対して強い嫌悪感をいだくようになる。本研究では嗅覚過敏を研究するため、確実な嗅覚過敏モデルの作成方法の確立とその治療薬の開発を試みた。微量のにおい物質をマウスに飲水させることによりマウスは口腔内で揮発する微量のにおい分子を感知する。その後にマウスの腹腔にLiCl溶液を注射することにより、マウスの嗅覚過敏・嫌悪学習モデルを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家、学校、職場などの建物では、普段あまり感じられないような微弱な固有のにおいが存在する。学校や職場でいじめやハラスメントなどトラウマになるような体験をすると、ヒトは無意識のうちに、その建物のにおいのする場所でつらい思いをするというような条件づけが起こり、学校や職場の建物に近づき、そのにおいを感じると、咳嗽、動悸、過呼吸、めまい、頭痛などの自律神経症状や不定愁訴が現れ、嗅覚過敏の症状が発症する場合がある。また最終的に登校拒否、出勤拒否、引きこもりなどの原因にも繋がると考えられる。本研究では、これらの嗅覚過敏モデル動物の作製方法を確立し、 治療法の開発につなげることを目指す。
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