研究課題/領域番号 |
18K19641
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 篤 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (90201855)
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研究分担者 |
古田 貴寛 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (60314184)
佐藤 文彦 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (60632130)
富田 章子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10585342)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 脳神経解剖学 / 咀嚼 / 神経回路 / 三叉神経上核 / 視床投射 / 閉口筋 / システムニューロサイエンス / 筋感覚 / 深部感覚 |
研究成果の概要 |
脳コネクトーム研究に口腔顎顔面機能の重要性を反映させるに値する研究として、咀嚼筋筋紡錘感覚が入力する三叉神経上核ニューロンの中枢投射の解明を試みた。三叉神経上核ニューロンの標識には、電気穿孔法によるプラスミドの注入とbiotinylated dextranamine(BDA)の細胞近接注入法は容易ではないことがわかった。BDAの細胞外注入法が有効であり、三叉神経上核ニューロンが視床髄板内核群内のoval paracentral nucleusに投射することがわかった。この経路で、咀嚼筋筋紡錘感覚が感覚の弁別や情動に関わる可能性が示された。この経路はEUのコネクトームデータベースに反映された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳の深部に存在する三叉神経上核の単一ニューロンの標識に、電気穿孔法によるプラスミド注入法またはbiotinylated dextranamine(BDA)の細胞近接注入法を用いるのは容易ではないが、後者の方が成功の可能性が高いことがわかった。 この標識にはBDAの細胞外注入法が有用であり、三叉神経上核ニューロンが視床髄板内核群内のoval paracentral nucleusに投射し、咀嚼時に発生する筋紡錘感覚が、この経路を介して感覚の弁別に加え情動に関与する可能性が示された。本結果により、咀嚼の生物学的重要性を社会にアピールできた。また、世界の脳内コネクトーム研究に反映させることができた。
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