研究課題/領域番号 |
18K19680
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
大西 新 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (00507014)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 高齢者術後せん妄 / SAMマウス / 認知機能 / 血液マーカー / 術後せん妄 / ビリルビン / セロトニン / 前頭葉 / 線条体 / モデルマウス / バイオマーカー / 治療薬 / モデル動物 |
研究成果の概要 |
高齢者の手術の後におこるせん妄は発症メカニズムが明らかなっていないため対処方法が確立していない。今回、老化促進モデルであるSAMP1マウスと正常マウス(SAMR1)に対して疑似的手術を施した後認知機能テストを行った結果、SAMR1マウスと比較しSAMP1マウスの方が優位に低下を確認した。更にSAMR1マウスとSAMP1マウスの血液成分を比較した結果、総コレステロール、HDLコレステロール、総ビリルビンの有意な低下が明らかになった。抗酸化物質であるビリルビンが老化促進マウスにおいて低下していることから、酸化ストレスもまた高齢者に見られる術後せん妄のメカニズム解明に重要な因子であると予想される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者に頻発する術後せん妄の発症メカニズムは明らかになっていない。今回の研究によって高齢者の方が外科的手術によって認知機能低下が起こり易いことがモデル動物研究で明らかになった。更に血中ビリルビン濃度の低下などが老化促進マウス(SAMP1)に見られることから、今後、せん妄予見マーカー等にの開発に繋がる重要な知見を得ることが出来た。
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