研究課題/領域番号 |
18K19741
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
水野 雅史 神戸大学, 農学研究科, 教授 (00212233)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Ⅰ型アレルギー / 腸上皮細胞 / ガレクチン9 / フコイダン / コンブ / アレルギー / 抗アレルギー / 海藻類 / TLR9 / 共培養 / アレルギー抑制 / Toll-like receptor 9 / 陰イオン交換クロマトグラフィー / イムノグロブリンE / 肥満細胞 / レクチン / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
先ずHT-29細胞とRBL-2H3細胞からなる供培養系を構築し、フコイダン添加量に依存して基底膜側へのGal9分泌、また経時的分泌量およびGal9 mRNA発現量の増加を確認した。さらにRBL-2H3細胞の脱顆粒も抑制されることも明らかとなった。次に、TLR9の関与を明らかにするため、TLR9 siRNA配列をトランスフェクションさせたTLR9ノックダウンHT-29細胞を用いると、基底膜側に分泌されるGal9量の減少が観察された。以上のことより、フコイダン経口摂取により、腸管上皮細胞に発現しているTLR9受容体を介して血中にGal9を産生することでⅠ型アレルギーが抑制されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フコイダン経口摂取により、TLR9を介してIgE高親和性のガレクチン9が血中に分泌されるので、例えば既に花粉症などのアレルギー疾患を罹患した後でもその発症を抑制できることを示唆しており、これまでの抗アレルギー抑制機構とは全く異なった新規抑制機構を提唱できる。すなわち、これまでアレルギーを抑制する目的で着目されて来たTh1/Th2バランスの崩れを改善することを目的としていないため、細胞性あるいは体液性免疫への影響することなくアレルギーを改善できる可能性がある。
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